犬と暮らす家はどのような間取りが良いのか?松戸市の建築士事務所が間取りのアイディアをご紹介します!
こんにちは、テンダーハウスです。
犬を飼っている方にとって
家造りは”犬も人も快適に、健康に暮らせる家”が大きなポイントになります。
一緒に生活するならできる限りストレスを感じさせず
安全性の高い環境を造ってあげたいですよね。
人と犬が共に気持ちよく暮らす為には、具体的にどのような工夫が必要になるのでしょうか?
今回は、犬と暮らす家の間取りアイディアをご紹介致します。
○犬の習性を理解する
人が快適でも犬にとってはストレスを感じたり、危険だったりする場合もあります。
犬ならではの習性を4つご紹介致します。
🐕好きな事:お散歩
身体を動かせるだけでなく、外の世界で人や他の犬とも出会えるなど五感を刺激する為、犬は散歩が大好きです。
1日の中で1番楽しみにしている犬も多いでしょう。
また、家のなかでは見られない姿が見られたり
コミュニケーションを図れたりと飼い主にとっても有意義な時間になります。
犬は、小型犬・大型犬などの体格や犬種によって必要な運動量が違います。
その為、お散歩以外にお家でも運動できるように庭やドッグランを設けたり
室内で犬が動き回れる空間を多くしてあげるのも良いでしょう。
🐕好きな事:落ち着ける居場所
犬は基本的に人が大好きです。
ですが、状況によってはプライベートな空間も必要です。
屋外で犬を飼う場合、雨風をしのげて眠ったり休んだりできる犬小屋を用意しますよね。
室内で飼う場合も犬用のテントやハウスを用意してあげましょう。
例えば食べる時や寝る時、排泄する時などは安心できる専用のスペースがあると良いでしょう。
また、地震や雷、来客など犬が【怖い】と感じた時に安心できる”隠れ家”があれば安心できます。
🐕苦手な事:お留守番
犬は基本的に家族思いの性格の子が多いです。
家族の体調が悪かったり、喧嘩をしたりしている時には気にかけてくれる事もあるでしょう。
また、もともと群れで生活する狼が祖先の犬は
家族と離れ離れになると不安になりやすいです。
そこで、玄関近くにお留守番の定位置を造って
普段から適度な距離感を保った状態に慣れさせるなどの方法が有効です。
🐕苦手な事:暑さ
犬はもともと人よりも暑さに弱い生き物です。
人のように全身で汗をかいて身体を冷やせない為
主にパンティング(動物が体温調節の為に行う、あえぐような呼吸)で体温を調節します。
熱中症にも人よりかかりやすい為、暑さ対策は欠かせません。
住宅を高気密高断熱仕様にして夏場に暑さで不快な場所が出来ないようにすると
人も犬も快適い過ごせる家になります。
また、床にタイルや冷却シートを設置してお腹を冷やせる場所を造ってあげると
暑い季節でもより快適に過ごしてくれます。
○犬と暮らす家の間取りテクニック
🐕玄関土間収納
犬と暮らす家に特にオススメなのが、玄関土間スペースを広く取った間取りです。
土間空間は土や水などに強い為、ペットキャリー、ペットカート、お散歩用のリード、マナー袋などの収納に最適です。
専用の収納場所があれば、床やソファなどに放置して散らかるのを防ぐ事ができます。
また、散歩の準備や後片付けも楽ちんです。
靴を履いたままアクセスできる玄関土間を造れば
必要なグッズが1つにまとまっているのでスムーズに準備できます。
🐕ドッグラン
庭で自由に走り回れるドッグランは、犬の運動やストレス解消に最適です。
忙しくてどうしても散歩に連れていけない場合でも
ドッグラン内であれば安全に遊ぶ事ができます。
室内と異なり芝などで地面を柔らかくする事ができるので
室内犬やシニア犬も安心して体を動かす事ができます。
ただし、脱走してしまわないように周囲に柵を張っておきましょう。
犬のジャンプ力は人間が思っている以上に高いので
十分な高さがある柵を選んでください。
また、リビングが庭に面しているなら、リビングと庭を繋ぐ掃き出し窓にして
リビングからスムーズにドッグランに出られる動線を造りましょう。
リビングと庭の間にウッドデッキやスロープなどを設置して段差を減らしておくと
犬が自分でドッグランに降りやすくなります。
🐕床材を滑りにくい素材にする
一般的なフローリングは掃除後にワックスを掛けると滑りやすく
犬の足腰を傷めたり怪我の原因に繋がったりするケースもあります。
室内で犬の足腰に無理な負担が掛からないように
滑り止め加工がされたフローリングやコルクフロアなど
床材は滑りにくいものを選びましょう。
また、無垢材を使用したい方は無垢フローリング用の滑り止めオイルもあるので活用してみてください。
🐕中庭・バルコニー
陽当たりの良い中庭やバルコニーがあれば、自宅に居ながら手軽に運動させる事ができます。
広い庭が作れない敷地でも、中庭やバルコニーがあると外の風や陽射しを感じられるのでオススメです。
ただし、目隠しフェンスを設置する場合は隙間を造らないように注意しましょう。
ほんの僅かなスペースであっても、ふとした瞬間に飛び出したり落下したりする可能性があります。
手摺壁は高さ1100~1200㎜が一般的です。
※犬種によってはジャンプで超えられてしま為、注意が必要です。
また、防水された床は滑りやすい為、滑りにくいタイルのパネルなどを引くと良いですよ。
🐕外の様子が分かる窓
犬が外の景色を楽しんだり、家族のお見送り、お出迎えができる窓を設置するのもオススメです。
犬は動いているものに興味を示す特徴があります。
外の様子を眺めるのが好きな犬には、目線に合った高さの見晴らし窓を設置してあげましょう。
階段の踊り場など、普段の行動に合った場所がオススメです。
🐕空調快適な共有スペースに犬小屋を設置
犬は孤独を感じるのが苦手です。
階段下のスペースや中二階(スキップフロア)などを活用して
他の家族の気配を感じながらも適度に距離を取れる場所に専用のスペースを造ってあげましょう。
🐕階段は低く・広くを意識して造る
階段を造る場合は、踏面を広めにしたり蹴上げを低くしたりするのがポイントです。
犬の肉球は柔らかくデリケートなので、なるべく負担が掛からないような工夫が大切です。
段差が低ければ飛び降りた時の衝撃を減らす事ができます。
段数は増えますが飼い主にとっても”昇り降りが楽”というメリットもあります。
🐕足洗い場・ドッグバス
お散歩や庭で遊んだ後にあると便利な足洗い場は
庭や玄関の近くなど、外からの動線上に設置すると便利です。
水道はお湯も使用できるようにしておくと冬場も安心ですよ。
ドッグバス(ペットシンク・愛犬用洗面化粧台)は
シャンプーやグルーミングがしやすいペット用の大きなシンクの事です。
屋外にも設置できるステンレス製のペットシンクもあります。
🐕キッチン・浴室はフェンスで安全性を確保
犬にとって室内は危険がいっぱいです。
留守中や目を離したすきに怪我をしないように
キッチンや浴室にはフェンスを設置して安全性に配慮しましょう。
フェンスを活用する事で、入って欲しくない場所だけに柵を張れるので
犬の行動範囲も広くなります。
○大型犬と暮らす家にオススメのアイディア
大型犬とは、体重25kg前後~の大きな犬の事を指します。
大型犬は温厚で穏やかと言われる犬が多いですが、犬種によっても特徴が違うので
特徴を理解した間取りや設備を整えてあげましょう。
●体が大きいので、食事、トイレ、寝る場所など専用の場所を造る
●小型犬よりも必要な運動量が多い事に留意する
●平屋ならシニア犬も移動がしやすく、飼い主のお世話の負担も少なくなる
など、大型犬も小型犬も大きく違いはありませんが
少しの工夫で快適い過ごせるようになります。
○まとめ
いかがでしょうか?
人と犬が共に快適に暮らせる家を造る為には
習性を理解した上で具体的にどんな工夫が必要かをイメージしておく事が大切です。
運動やリラックスできる場所、自然を感じられる場所、家族の存在を感じながらも距離感を保てるスペースなど
犬も人も心地良く毎日を過ごせる空間を意識しましょう。
テンダーハウスでは、ペットとの生活を快適にしたい、などの要望に添えるよう
数度のプランニングを行い設計・施工を承っております。
また、月に1度の無料相談会も開催しておりますので
新たにペットを迎え入れたいからリフォームを検討している方などいらっしゃいましたら
お気軽に松戸市の建築士事務所 テンダーハウスまでお問い合わせください。