住宅に必ず1つは設置している室内ドアの適した場所について知っていますか?松戸市にある設計事務所が解説致します!
こんにちは、テンダーハウスです。
ご自宅では、室内ドアはどのようなドアをご使用されておりますか?
実は開き方によって室内ドアにもそれぞれ適した場所や使い方があります。
その為、間違えてしまうと危険に繋がってしまいます。
そこで今回は室内ドアの正しい設置場所について松戸市の設計事務所が解説させて頂きます。
○室内ドアの種類と特徴
【施工事例:松戸市O様邸】
🚪開き戸
開き戸は扉の中でも最も一般的なタイプです。
引き戸などに比べて遮断性が高い事が特徴です。
前後に開閉する為、開く側にある程度のスペースが必要になります。
部屋や場所は特に選びませんが、ガラス部分が大きいものはお子様が遊んで割れる危険性もあるので
子供部屋へのご使用は控えましょう。
また、廊下や別の部屋の明かりが遮断できず、眠りを妨げてしまうので寝室にもあまり向いていません。
逆にリビングと廊下の間など、圧迫感を出したくない場所にはガラスを取り入れたデザインがオススメです。
開き戸のデメリットになるのは、扉の大きさの分だけ室内や廊下に開閉スペースが必要な点です。
更に開いた時の扉の裏など、電源スイッチの位置次第で生活しにくい可能性がある事や
階段付近では近くに人がいる事に気が付かず開けてしまうなど、落下の危険性もある為
階段側に外開きにしないなども注意しましょう。
開き戸は大きく分けて2種類のタイプがあります。
●片開きタイプ
1枚の扉を開閉するタイプです。
最も一般的に使用されています。
●両開きタイプ
両開きドアは、大きな開口部を2枚の扉によって仕切るタイプです。
広く使用したい時に両方の扉を開閉して使用します。
🚪引き戸・吊り戸
引き戸・吊り戸は扉を右または左に平行移動させて開閉するタイプのドアです。
引き戸とは違い前後に空間が必要ないので、開閉スペースが確保しずらい場所に適しています。
引き戸のメリットは、開いた状態でも邪魔にならないという点と
開閉に際して前後の移動がないので車椅子でも通りやすくバリアフリーに適しているという点です。
また、引き戸にはレールタイプと上吊りタイプがありますが
上吊りは床にレールがない為、床をよりフラットにする事が出来ます。
デメリットとし扉の引きしろが必要な為、開き戸より広い設置幅が必要になります。
引き戸にはいくつかの種類がありそれぞれに特徴があります。
【施工事例:松戸市O様邸】
●片引き戸
1枚の扉を左右どちらか一方に開閉させるタイプです。
●引違い戸
2枚以上の扉を行き違いにさせる事で開閉するタイプです。
左右のどちらからでも開閉できます。
●引分戸
2枚の扉を中央から左右にスライドさせるタイプです。
左右の壁に扉が収まるだけのスペースが必要となります。
🚪引き込み戸
引き込み戸とは、扉を開ける際に戸が壁の中に収納されるタイプのドアです。
壁の中に戸が入るので、両側の壁を使えるのがメリットですが
戸袋内を掃除するのが難しく、埃などが溜まってしまうのがデメリットです。
🚪折れ戸
折れ戸は扉を中折にして開くタイプのドアです。
開閉スペースが開き戸より小さく済みますが、開口部を完全にオープンに出来ない事がデメリットになります。
狭い空間を区切る扉に向いている為、家庭では浴室やクローゼットなどに使われている事が多いです。
また、開く時に前後で必要なスペースが小さくて済む為、廊下などの狭い場所に向いています。
折れ戸は大きく分けて2種類のタイプがあります。
●両折れ戸
両折れ戸は折れ戸が2枚並んだタイプで、中央から左右に畳む事で開閉します。
※クローゼットなどによく使用されています。
●中折れ戸
中折れ戸は扉の一部が折れて畳まれる事で開閉します。
開閉に必要なスペースが少ないので、ドアが廊下の通行の邪魔をしません。
※浴室ドアなどによく使用されています。
【施工事例:野田市Y様邸】
🚪表面素材(仕上げ・枠など)
室内建具の素材には、樹脂シート仕上げ(貼り)・突き板仕上げ(貼り)・無垢材などの木質系の他
枠にアルミなどの金属系を用いたタイプも揃っています。
●樹脂シート仕上げ(貼り)
素材(合板・集成材・単板積層材など)の表面に
杢目などの模様を印刷した樹脂やオレフィン、紙などのシートを貼ったものです。
●突き板仕上げ(貼り)
天然木を薄く削いだ板である突き板を、合板・集成材・単板積層材などの基材に接着し、塗装を施し仕上げたものです。
肌触りの良さや木目の美しさなどが魅力です。
●無垢材
深みのある素材感や、風合いが、長く使っているうちに味わいが出てくる事が特徴です。
●アルミ材
シンプルでシャープなアルミフレームを用いたタイプです。
採光パネルや木質パネルと組み合わせたものも見られます。
🚪機能ドア
●音に配慮した扉
一般的な住宅のピアノ室やシアタールームに向く防音ドアの種類もデザインも豊富になってきています。
本格的な機能を持つだけではなく、生活騒音が気にならない程度の遮音・防音効果のある建具もあります。
寝室や書斎、子供部屋やトイレなどにも向いています。
開き戸だけではなく引き戸タイプでも見られます。
●通風・換気が可能な扉
家の中に風の通り道を確保する事が出来る建具も多くみられます。
ルーバーなどの通風機能を組み込んだり、らんまを組み合わせる事が可能です。
湿気が溜まりやすいクローゼットや洗面室だけでなく、部屋の中の気配を感じる事が出来るので
子供部屋に取り入れるケースも見られます。
●ペットドア
室内で飼う犬や猫など、ペットが自由に動き回れるように
ペット専用の小さなくぐり戸が付いているドアもあります。
ペットが出入りするたびにドアを開閉する必要がない事がメリットです。
●トイレドア
トイレが使用中か一目でわかるような工夫がされたものです。
小さな明かりが窓や表示錠が取り付けられているタイプです。
換気用のルーバーや換気口などが設置されているものもあります。
最近では、開口部を広く確保出来る引き戸タイプも多く用いられるようになりました。
●ユニバーサルデザイン
ご高齢の方や小さなお子様でも使いやすく、安全に使える様な工夫の建具も増えています。
2枚(3枚)連動タイプの引き戸は、車椅子でも開閉しやすいものです。
床面がフラットになる上吊りタイプは車椅子も通りやすくつまづく心配もありません。
また”ソフトクローズ機能”を持つ扉は
戸を閉めると枠から約5㎝よりソフトクローズ機能が作動し
最後までバネの弾性を利用して静かにゆっくりと戸を閉めます。
ソフトクローズ機能はゆっくりと閉まるので
お子様の指詰め、指挟みを防止する効果があります。
更に、ソフトクローズ機能付きのキッチンの引き出しは閉まる直前に減速するので食器などを傷めない効果があり
地震などの際にも引き出しが開いて中の物が飛び出さないよう防災効果もあります。
その為、ご高齢の方やお子様の部屋の開け閉めが気になるダイニングやキッチンなどに向いています。
※ソフトクローズとは、引き戸などの閉め際に戸が閉まるのをアシストする金物の事です。
【施工事例:野田市Y様邸】
いかがでしょうか?
主に用いられている室内ドアのしゅとその特徴について解説させて頂きましたが
開け閉めの為の空間が十分に取れるかどうか、ドアを設置する場所の左右のスペースがあるかどうかなど
ドア選びにはいろいろな要素が関わってきます。
家の中をスムーズに移動する為にも、どのタイプにするのかを慎重に検討するようにしてください。
テンダーハウスでは、お客様のライフスタイル・家族構成に考慮した設計・施工を承っております。
また、月に1度の無料相談会も開催致しておりますので
お気軽に松戸市の設計事務所・テンダーハウスまでお問い合わせください。