足元から暖める事が出来る床暖房について松戸市の設計事務所が解説致します。
こんにちは、テンダーハウスです。
住宅を建てる際に床暖房を設置する方も多いのではないでしょうか?
床暖房は足元から室内を暖めてくれる為、寒い冬に重宝する設備です。
人は足元が暖まると体全体が暖かく感じると言われています。
他にも様々なメリットがある床暖房ですが、実はデメリットも多く導入する際には
良く考えないと失敗してしまうケースもあります。
そこで今回は、床暖房の種類や仕組み、またメリット・デメリットを解説致します。
□床暖房の種類と仕組み
床暖房には大きく分けると、電気ヒーター式床暖房と温水循環式床暖房の2種類があります。
そこから更に燃料などによって種類が分けられます。
🌡電熱線式床暖房
電熱線ヒーターを床下に敷き詰めて、室内を暖める床暖房システムの事を言います。
下地は熱電線パネルの設置のみの為、初期費用を抑えられる事が特徴で
比較的簡単に施工する事ができる事がメリットです。
給湯設備の必要がないのでリフォームなどに向いています。
また、ガスなどと違い火を使用せず排気ガスを出さない事も大きなメリットになります。
しかし電気量が増える為、容量の増加を検討しなければならないケースも多いです。
電気製品の中で、熱を発生させる製品は一般的に大きなエネルギーが必要になります。
電熱線式床暖房も同様の事が言え、やはり光熱費が高くなりやすい傾向があります。
🌡ガス式床暖房
ガスでいったんお湯を沸かし、その沸かしたお湯を
床下に設置したパイプを通して部屋を暖める床暖房システムの事を言います。
できるだけ早く室内を暖めたいなど電気式床暖房と比較して
”立上りの速さ”を求めている方にはオススメです。
しかし、ガス式床暖房は熱源として熱源機を使用する為
熱源機そのものの初期費用がかかってしまいます。
🌡灯油式床暖房
灯油を燃やしてお湯を沸かし、そのお湯を床下に設置したパイプを通して
部屋を暖める床暖房システムの事を言います。
構造としてはガス式床暖房と似ています。
床暖房は基本的に電気エネルギー、ガス、灯油などが主な物となりますが
この中では灯油のランニングコストが低いと言えます。
しかし、定期的な給油が必要になるので、備蓄がなくなるたびに購入しなければなりません。
また、燃焼音や臭いが気になる場合もあります。
🌡ヒートポンプ式床暖房
大気熱を冷媒に集めて圧縮した熱で循環液を温め
その高温になった循環液を床下に通して部屋を暖める床暖房システムの事を言います。
エネルギーは電気を使用する為、燃料を燃やさずに部屋を暖める事ができます。
🌡太陽光式床暖房
太陽光発電システムで集めた太陽光熱で循環液を温め
その循環液を床下に設置したパイプを通して部屋を暖める床暖房システムの事を言います。
電気やガスなどの燃料を使用しない為、光熱費を抑える事が出来ます。
しかし、太陽光を集めるコネクターの設置や配管の設置に初期費用が多くかかってしまいます。
□床暖房を選ぶ際に押さえておくべきポイント
🌡熱の供給方法を選ぶ
まずは床暖房の熱源を選択しましょう。
熱源は、電気ヒーター式と温水循環式の2種類に分けられ
それぞれに異なる注意点を持っている為、しっかりと比較検討を行い熱源を選択しましょう。
🌡パネルを選ぶ
次にパネルを選択しましょう。
床暖房パネルは床材とパネルが分離されている【床材分離型】と
床材とパネルが一体化している【床材一体型】の2種類があります。
床材分離型は、床材とパネルが完全に分離している為
お好みに合わせてフローリングを選択出来ます。
床材一体型は床材分離型と比較して、施工をスムーズに進める事ができ
工事費を抑える事が可能になります。
※既存の床の上に新設する形で検討されている場合は、基本的には床材一体型のみとなります。
🌡床材を選ぶ
最後に床暖房に対応した床材を選択しましょう。
色味や質感などを確かめながらお気に入りの商品を探してください。
エアコンと連動する床暖房も開発されている為
より高品質な住宅を造る事が出来ますよ。
※床材一体型の床暖房を導入される方は
床材分離型と比較して床材の選択肢の幅が狭まってしまう恐れがあります。
□床暖房を導入するメリット
🌡足元が暖まる
床暖房の最大の魅力は何といっても足元が暖かい事です。
エアコンの暖房を付けても冷たい空気は下に溜まります。
その為、足元は冷え切ったままという場合も多いはずです。
しかし、床暖房を使用すると足元から発する暖かい空気が上昇する事で部屋が均一に暖まります。
足元が暖まると血行が良くなり身体全体が暖かくなる為
冷え性が改善する効果が期待出来ます。
🌡火を使用しない為火災・やけどのリスクが低い
床暖房は火を使用せず、電気ヒーターや温水によって暖める暖房設備の為
火災ややけどのリスクが低くなります。
特に小さなお子様がいるご家庭では、火の取り扱いに注意しなければいけませんが
床暖房であれば、住宅内で発生し得る危険を防ぐ事が出来ます。
🌡お手入れが簡単
床暖房は定期的にメンテナンスを行わなければなりませんが
暖房器具を設置するわけではない為、日々のお手入れをスムーズに行う事が出来ます。
掃除機も掛けやすく家事の時短にもつながりますよ。
暖房器具としてストーブを設置する方も多いですが
ストーブを設置してしまうとコードに足を引っ掛けてしまう可能性もある為危険です。
🌡乾燥しにくい
床暖房はファンヒーターやエアコンなどの暖房器具とは異なり風が出ません。
その為、埃が舞いにくく室内の空気も綺麗な状態を保て
乾燥も防げるので花粉やアトピー、喘息持ちお方にも床暖房はオススメです。
また、足元が暖かいので過度に室温を上げずに体感温度を上げる事が出来る為
室温を上げる事がなく、湿度が下がりにくいです。
□床暖房を導入するデメリット
🌡設置費用が高い
床暖房の相場は材料費・工費含めは1帖当たり5万円~10万円で
そこに熱源機などの設備代が加算されます。
リフォームやリノベーションで床暖房を設置する際は
床材を剥がす作業を行わなければならない為、その分の費用も掛かってきます。
また、お住まいの地域によっては床暖房のみでは不十分だったり
導入費用やランニングコストが高額になるばあい。
🌡定期的なメンテナンスが必要
床暖房は使用していると、内部にある水分が減ってしまいます。
その為、定期的に不凍液を補充する必要があります。
機械全体のメンテナンスも10年に1度必要な為
計画的に資金を溜めておかなければなりません。
床暖房を設置する際はランニングコストも考慮する事が大切です。
🌡暖まるまでに時間がかかる
火や温風を利用しない床暖房は、室内が暖まるまでに時間がかかります。
床暖房の種類によっては、立上りの速さを売りにしているものもありますが
他の暖房設備と比較すると”遅い”と感じてしまうでしょう。
適温になるまでには1時間程必要で、コンクリートに埋設している床暖房ですと
快適な温度になるまでに3時間程かかる事もあります。
□床暖房を導入して快適な空間を手に入れよう!!
いかがでしょうか?
今回は床暖房の仕組みや導入するメリット・デメリットについて解説致しました。
床暖房は快適ですが、システムが多い為選択に悩む方も多いかもしれません。
しかし、ご自宅の状況やエネルギーに何が使用できるかなどで
選択肢が決まって来るでしょう。
冷え性の方、ご家族にお子様やご高齢の方がいて衛生面や安全性を考慮したい方は
床暖房の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
テンダーハウスでは、お客様のライフスタイルや家族構成を考慮した
設計・施工を承っております。
新築住宅からリフォーム・リノベーションまでどんな小さな工事でもお受けいたします。
また、月に1度の無料相談会も開催致しておりますので
お気軽に松戸市の設計事務所 テンダーハウスまでお問い合わせください。