狭小住宅って住みにくいの?狭小住宅ならではの工夫を松戸市の設計事務所がご紹介致します。

こんにちは、テンダーハウスです。

 

近年狭小住宅が注目されているのをご存知でしょうか?

狭小住宅というと”室内が狭い””住みにくそう”というイメージがあるかもしれません。

しかし土地をうまく活用すれば、住みやすい家造りが可能です。

そこで今回は、狭小住宅についてご紹介致します。

狭小住宅の定義や特徴、狭小住宅ならではの工夫を見て、間取りのヒントなどを理解し

憧れのエリアで理想の住宅を手に入れましょう!

 

○狭小住宅とは

 

 

狭小住宅にハッキリとした定義はありませんが、一般的には15坪以下(50㎡以下)の土地に建てられた住宅の事を指します。

日本では住む事ができる土地が国土の30%以下とも言われています。

そうした事もあり、”三角形”や”くの字”の土地と言った

住宅を建てるにはあまり適さない土地に家を建てるケースもあります。

都市部の利便性が高く、地価も高いエリアでも狭い土地や変形地は安めの価格で売り出されている事があります。

狭小住宅は3階建てが多いですが、2階建てに地下室を設ける場合もあります。

 

○メリット

 

🏠都市部に家を持てる

狭小住宅の1番のメリットは、利便性が高い土地に家を構えられる点です。

交通ネットワーク(交通インフラ)が整備されている為

通学通勤や買い物に困る事はまずありません。

カーシェアなど自動車を持たない選択をすればガレージや駐車場のスペースも必要なく

維持費や自動車税の節約にも繋がります。

 

🏠総費用が安い

狭小住宅は一般的な一戸建て住宅に比べて土地が小さい為、土地代を抑える事が可能です。

また不動産購入時に必要な各種申請費用や登記費用と言った諸費用も、土地の面積が狭ければ狭い程安くなります。

更に、そこに建てる住宅も小さくなる為、入居後の費用を抑える事ができます。

※3階建ての場合高くなってしまう事もありますのでご注意ください。

 

🏠税金が安くなる

持ち家を手に入れると、住み始めてからは固定資産税や都市計画税を毎年払う必要があります。

これら税金は自治体によって異なりますが、一般住宅用地と小規模住宅用地では課税方法が分けられています。

狭小住宅のほとんどは後者に当たる為

住宅を所有してからの税金を一般的な一戸建て住宅よりも抑える事が可能です。

 

 

○デメリット

 

🏠建築費用が割高になる

狭小住宅は総費用で考えると比較的ローコストですが

階数が多い分、坪単価は一般的な一戸建て住宅よりも高額です。

狭小住宅は土地代や諸費用が安く済むからと言って内装や設備にこだわりすぎると

建築費用が予定よりも高くなってしまうケースもあります。

他にも”建築時にすぐ傍に大型の車が止められない”

”人力に頼る部分が多くなる”と言った事が起こりやすくなります。

特に地下室を設ける場合は

土を運び出す大型車・コンクリート車など重機が必要になる為、注意が必要です。

このような場合に生じる細かい費用も考えると

狭小住宅は建築費用が割高になりがちです。

 

🏠隣接する住宅との距離が近い

都市部の密集地に家を建てる為、どうしても隣の家との距離が近くなります。

お互いの生活音が漏れやすく、お子様の声や室外機の音などが気になってしまう事もあります。

また建物が隣の家に接近しすぎていると、外壁のメンテナンスがしにくいという難点もあります。

音に関しては、隣の家から漏れる音を遮断する事と

自分の家の音を遮断する両方を考えなければなりません。

外壁のメンテナンスも築年数が経過するとどうしても必要になるので

将来を見越した設計を行いましょう。

 

🏠階数が多く生活動線が長くなりやすい

床面積を確保する為、2階建て・3階建てにする必要が出てきますが

生活動線や間取りには注意が必要です。

小さなお子様がいらっしゃるご家庭や重い荷物を運ぶ場面

更に老後は移動が大きな負担になるでしょう。

生活動線と家事動線が重ならないように配慮したり

水廻りはできるだけまとめるなどの工夫をする必要があります。

家族全員の1日の暮らしをシミュレーションし

朝の忙しい時間帯に混雑しにくい間取りを設計しましょう。

 

○狭小住宅の間取りのポイント

 

🏠吹き抜けで開放感を造る

広さのない空間でも、視界を縦に広げるデザインによって

視覚的に広く見せる事ができます。

その代表的な方法が吹き抜けです。

3階建ての場合は、2階と3階にかけて吹き抜けと天窓を設けるのがオススメです。

高い吹き抜け天井とリビングの低い天井とが同じ空間でつながる為

全体が開放感のある空間に仕上がるでしょう。

 

🏠ロフトやスキップフロアを活用する

床面積が足りず十分な部屋数が確保できない場合は

ロフトやスキップフロアを設けてはいかがでしょうか?

ロフトとは、天井までの高さが1.4m以下という条件はありますが

スペースをもう1つ足す事ができるので、狭小住宅では有効な手法です。

スキップフロアは、1.5階・2.5階を造る事で、段差が区切る役割を果たします。

視界を縦に広げる効果もあり、開放感から実際の面積よりも広く感じられます。

また、移動が階段だけで完結する為、廊下が不要になります。

廊下の幅は一般的に75~80㎝と言われているので

その分を居住スペースにできるのは狭小住宅には大きな差です。

 

【施工事例:柏市M様邸】

 

🏠中庭を造り風通しを良くする

狭小住宅では、明るさや風通しを確保する手段が限られているものです。

これを解消するには吹き抜けの設置が有効ですが、中庭を設ける事も1つの選択肢になります。

小さな中庭でも、見た目で広さを演出できるのと同時に

植物を植える事で季節を感じられる住宅にする事もできます。

 

🏠地下室を設ける

地下室も狭小住宅において、十分な面積を保つ為に必要な要素です。

地下室や半地下室を映画・音楽鑑賞の部屋などにする事ができます。

また、ドライエリアを設ける事で、寝室にする事も可能になります。

一定の基準を満たせば、地下室を容積率に導入しなくても良い可能性もあるので

検討する価値は十分にあるのではないでしょうか。

 

○まとめ

 

いかがでしょうか?

 

狭小住宅には、利便性の高さや総費用の安さなど多くのメリットがあります。

しかし、限られた土地の大きさや立地条件のもとで家を建てなければならない事も事実です。

狭小住宅の立地の特徴を考えると

エリアの事を良く理解している地元密着型の施工会社に依頼する事をオススメ致します。

 

テンダーハウスでは、行き届いたアフターメンテナンスをご提供する為

対応エリアを車で1時間圏内とさせて頂いております。

また、土地探しからお手伝いさせて頂いておりますので

お気軽に松戸市の設計事務所 テンダーハウスまでお問い合わせください。