新築はシックハウス症候群になりやすいの?そんな疑問について松戸市の設計事務所がお答えいたします。

こんにちは、テンダーハウスです。

蒸し暑い日が続いている為、夏バテなどになっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

食欲が低下していても少しでも栄養と水分を取り体調を整えて乗り切りましょう!

 

住宅室内の空気汚染を原因とするシックハウス症候群。

新築はシックハウス症候群になりやすいのか不安な方、シックハウス症候群を予防したい方は

多くいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、シックハウス症候群の症状・原因を解説すると共に

根本的な対策方法・住み始めた後でも出来る対策方法についてご紹介致します。

 

🏠シックハウス症候群とは?

 

シックハウス症候群は、医学的に確立した単一の疾患と言うよりも【住宅由来の健康障害】の総称です。

風邪などのウイルスによるものではなく、室内・建物内の空気循環が滞ると有害物質が滞留し、それらを吸い込む事で発症します。

一種のアレルギー反応と考えられており、症状の現れる部屋から出ると体調が良くなったり

症状が軽くなったりする事もシックハウス症候群の特徴です。

 

🏠シックハウス症候群の主な症状

 

 

▽目・喉・鼻などの刺激症状

分かりやすい症状として、目がチカチカして涙目になる症状です。

コンタクトレンズを使用している場合、より刺激を感じる事もあります。

また、”声の掠れ””喉が乾燥する””咳””深呼吸が出来ない”など、風邪や喘息に酷似した体調不良を訴えます。

有害な化学物質を吸い込む事で、喉が乾燥し咳が止まらなくなります。

喉の粘膜に微量の化学物質が付着し続ける事で潤いが失われる為です。

また、呼吸の入り口である鼻の粘膜も当然刺激されるので

”鼻づまりによる息苦しさ”鼻水が止まらない””むずむず感”など、花粉症やアレルギー性鼻炎に似た症状が出ます。

 

▽皮膚の異常

”顔や耳・手のかさつきやかゆみ””赤み・発疹と言ったアトピー性皮膚炎””蕁麻疹が出る”

と言った症状が、住宅の汚染物質の影響である可能性もあります。

 

▽全身倦怠感、めまい、頭痛などの不定愁訴

”頭痛やめまい””倦怠感”と言ったものから、人によっては”吐き気・嘔吐””イライラする”など

なんとなく体調が悪いと言う状態である不定愁訴(ふていしゅうそ)があります。

 

🏠シックハウス症候群の原因・症状が重くなるものとは?

 

▽身体に有害な建材や家具から放出される【揮発性有機化合物(VOC)】

1つ目の原因としてあげられるのは【揮発性有機化合物(VOC)】です。

現代の建築物には、様々な建材が使用されております。

住宅についても同様で、昔の家で使われていた素材(天然木、土、和紙、竹など)以外の

工業製品が建材としてメインに使用されています。

これらの建材をまとめて【新建材】と呼びます。

ビニルクロス、合板、集成材などの工業製品は全て【新建材】に分類されます。

そしてこれらの新建材を構成する接着剤やプラスチックなどには

”トルエン””キシレン”などの様々な石油由来の有機化合物が使用されています。

新建材に使用される有機化合物の中には、常温で気化する化合物も多く含まれています。

これらを【揮発性有機化合物(VOC)】と言います。

VOCは常温で気化する為、新建材を使った住宅では新建材が放出するVOCが室内に放散されます。

時間の経過と共に放散されるVOCは減っていくので、築数十年経過した中古住宅ではVOCはほとんど放出される事はありません。

一方で新築直後は新建材からVOCがどんどん放出されている時期なので、空気の汚染濃度がとても高い状態です。

新築住宅に住み始めた途端、目がチカチカしたり身体がだるくなったというのは

このような背景があるんですね。

また、木材にもシックハウス症候群になりやすい素材があります。

”トドマツ””カラマツ””ヤチダモ””ベイマツ””オウシュウアカマツ”と言った建材は

”アセトアルデヒド”と呼ばれる有機化合物を放散する事が確認されています。

”アセトアルデヒド”と言うと二日酔いのイメージが強いですが”ホルムアルデヒド”と同じく

無色で揮発性があり刺激の強い臭いを放ちます。

 

💡よく似た言葉【TVOC】とは?

TVOCとは、総揮発性有機化合物(Total Volatile Organic Compounds)の事です。

”Total:トータル”が表す通り、住宅建設時に使用出来るVOCの総量を示しています。

VOCのトータル使用量を、1㎥あたり400マイクログラムと定める事で

住まいにおけるシックハウス症候群の発症リスクを抑えています。

 

▽住宅の高気密化

昔の住宅は、気密性などを全く確保されておらず隙間風が入り、冬は寒さをこらえて過ごしていました。

しかし豊かな時代となり、住宅技術が進歩し住宅に冬の暖かさが求められ始めました。

その性能を高める事に邁進した結果、魔法瓶の様にすっぽりと住宅を外気から覆ってしまうような家造りが普及しました。

これが【高気密・高断熱住宅】です。

しかし一方で、高気密となれば室内の空気が外気と入れ替わる事がなくなります。

そこで問題となったのが室内の空気汚染を原因とするシックハウス症候群です。

新築直後の室内には、ビニルクロスや合板が揮発するVOCが放出されます。

気密が高い為、それらが室内に充満し濃度が上がり続けます。

そしてシックハウス症候群を発症してしまいます。

このようなプロセスで発症する方が続出し、社会問題化した結果【24時間換気システムの設置を義務付ける】という法律が2003年に施工されました。

 

▽カビやダニも原因の1つ

シックハウス症候群は、住宅由来の一連の疾患の為、住宅で発生するカビやダニが原因の疾患も含まれます。

喘息やアレルギー、アトピーなどの原因がカビやダニであるとも指摘されています。

こまめな掃除や湿気対策を怠らない事をオススメします。

 

▽家具

「家を建てる際、シックハウス症候群にしっかりと配慮したから大丈夫!」なんて油断は禁物です。

住み始めてから導入する家具の”素材・塗料・接着剤”に”ホルムアルデヒド”や”アセトアルデヒド”、”VOC”が

含まれている場合があります。

特に海外からの輸入家具は、シックハウス症候群を引き起こす原因物質の検査・検品がされない事があります。

ベッドやデスクを設置した後に健康被害が出始めた…なんてケースも少なくありません。

 

🏠シックハウス症候群の対策方法

 

【施工事例:松戸市O様邸】

 

▽24時間換気システムを常時つけておく

新築の場合、新建材からVOCがどんどん揮発されています。

換気をしていない状態が続くと、室内のVOC濃度が上がり危険なので

常時24時間換気システムを止めないようにしましょう。

 

▽窓を開ける

天気のいい日には窓を開け、屋外の新鮮な空気を取り入れましょう。

カビやダニの対策にも有効です。

 

▽湿気やすい場所はこまめに掃除する

湿気の多い季節は特に湿気やすい場所(キッチン、洗面所、トイレの隅、押入れの中など)

の掃除や換気をしておきましょう。

 

▽新しい家具は引き出しなどを開放し有害物質を減らす

新しい家具からもVOCが放散されています。

扉や引き出しを時々全開放すると、有害物質が減るスピードが速まるのでオススメです。

 

🏠住宅には有害物質は確実に使用されている

 

建築基準法で有害物質の使用についての規制がなされており

以前に比べれば建材は安全になっていると言われています。

建材におけるホルムアルデヒドの使用規格にあたるのが【F☆☆☆☆】です。

F☆☆☆☆については発散濃度が非常に低いという事で、建築基準法の規制を受けずに使用できる建材となっております。

しかし【規制対象外の有害物質】が含まれているものもあり、個人差がある為

人によっては過敏に反応してしまう場合もあります。

もし気になるようでしたら、漆喰や無垢材など自然素材の使用をオススメ致します。

 

いかがでしょうか?

 

シックハウス症候群は住宅由来の疾患であり、すぐに原因に気づきにくい為、長年悩まされている方がとても多いのが実情です。

また小さなお子様ほど耐性が低い為、発症しやすくなります。

新建材に使われている化学物質が、建築基準法に準所しているから絶対に症状が出ないとは限りません。

新しいお住まいを計画する際には、この点を理解した上で具体的な個々の対応策を講じる事をオススメ致します。

 

テンダーハウスでは、お客様一人一人のご希望に添えるよう

プランニングを行い設計・施工を自社一貫性で承っております。

また、月に1度の無料相談会も開催しておりますので

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